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2008.05.17 (Sat)

駒落ちメモ(飛香&飛落ち編)

最近、激指@五段とひたすら駒落ち真剣勝負(持ち時間15分切れたら60秒)をやっているのですが、1ヶ月以上たって対戦数も増えてきたので、少し備忘録的にまとめておきたいと思います。駒落ちに興味のある方&激指君との駒落ち戦に興味のある方にもなるべく参考になるように書いてみたいと思います。

【More・・・】

まずここまでの成績。二枚落ちスタートで3連勝もしくは4連敗で手合い変更というルールでやっています。二枚→飛香→二枚→飛香→飛車という手合い変更で今に至ります。

二枚落ち:7勝1敗(.875)
飛香落ち:7勝11敗(.389)
飛車落ち:3勝4敗(.429)
通算成績:17勝16敗(.515)

ということでまずまずいい勝負を繰り広げているようです。飛車落ちで端攻めを食らって、一気に寄せられた将棋もありますが、振飛車にしている限り、飛香落ちと飛車落ちの差異はほとんど感じていません。飛香落ちと飛車落ちを戦形別にみてみると、

飛香落ち:
 居飛車:0勝3敗(.000)
 中飛車:0勝1敗(.000)
 四間飛車:5勝1敗(.833)
 三間飛車:0勝1敗(.000)
 向飛車:2勝5敗(.286)

飛車落ち:
 四間飛車:3勝3敗(.500)
 その他:0勝1敗(.000)

となりました。激指の上手の指し方というか、駒組みの問題もあるのでしょうが、四間飛車の成績が恐ろしくよいです。四間飛車で負けた将棋、および三間飛車や向飛車で負けた将棋も、基本的にはそこそこ下手が指せていた将棋が多いので、振飛車が自分には向いている、という印象でした。

なぜ特に四間飛車を含む振飛車で、うまく行くのかを少し考えてみました。居飛車での将棋は、一局はそこそこうまく行ったものの、どちらかというと完敗の将棋がほとんどでした。原因は下手の玉が薄い状態で、上手からのちょっかいを受けたところにあるように思います。また激指はほとんどの場合、玉を右に囲い、美濃囲いを大変に好みます。そうすると居飛車で攻めた場合、横からの攻めになりますが、成り駒をたくさん作ってもそれを働かせられず、攻め合い負けという結果になりやすい。対して振飛車の場合、それでも激指は右に囲います。必然的に、相振りと似たような将棋になります。上手が三枚で囲うと、上手の攻めは角と銀だけ(桂香はやや使いにくい)なので、手待ちを繰り返すことが多く、その間にこちらは攻めの理想形に組めます。

何度かこういう将棋を繰り返しているうちに、相手の玉に迫るのに、基本的には上から攻めるほうが攻めとしての効率が圧倒的によい、ということを感じるようになりました。もちろん下手のみ好形に組めているというアドバンテージはありますが、それを差し引いても、相当に横からの攻めと比べて差を感じます。特に上手は手筋を駆使して、たとえば成り駒を最上段に追いやって使いにくくしたりなど、攻めを遅らせる技を放ってきます。将棋の駒はすべて前に進むように出来ている、という話を思い出しました。どんな場合でも上からの攻めを織り交ぜる、ということをこれからも意識していきたいです。

攻めの話とはまた別に、囲いについても認識を新たにすることがたくさんありました。お互いに美濃に組むことが多いですが、平美濃と比べて銀冠の上部の手厚さといったらほんとうに比べようもないぐらいの差でした。逆に言うと、上手に銀冠にされるとなかなか攻めにくい。とにかく上手の玉側には位を取らせないような指し方が勝ちやすいな、と感じました。

メモついでに、飛車落ちの有名定跡を載せておきます。

hiochi1左の図は、有名な飛車落ちの下手右四間飛車定跡です。ここから、▲4五歩△同歩▲同銀△同桂▲2二角成△同金▲4五桂△4二銀▲4四歩と一気に攻めます。先に銀を捨てて攻めるのが、定跡の教える好手のようですが、この定跡は非常に悪名も高く、人気もあまりないように思います。

個人的には、玉はやはり左には囲いたくない。上手の角が睨んでいる側に囲うので、少し固めにくいという欠点があるように思います。また4筋を攻めるという点も、上手側もそれなりに守備力があるので反動が怖いようにも感じます。

hiochi2.pngこちらも有名なもうひとつの定跡、下手居飛車引き角定跡と呼ばれるものです。序盤早々、引き角から角交換をして向かえたひとつの変化です。ここから、▲1五歩△同歩▲2一角△4二銀▲1二歩△2二金▲1一歩成△2一金▲同と、と二枚換えになって下手よしというもの。上手は△3三桂と跳ねない変化もありますが、角交換してこの形になったらそこそこ下手指しやすいというのは納得いきます。ただ下手玉はあまり固いとはいえないようにも思えるし、序盤に飛先は切らせるものの、角交換は拒否するという△2二角という手段もあって、これはこれで難しい。

『将棋世界』07年の4月号の、イメージと読みの将棋観で、飛車落ちがテーマになっていました。トッププロが下手を持ったらどういう構想を描くか?という質問に、

羽生二冠:下手右四間はやらない。右四間定跡は、上手の堅いところをわざわざ攻めるイメージがある。腰掛銀から6筋の位を取って、居飛車か振飛車かを決めたい。5筋位取りや石田流も有力。矢倉も有力。

佐藤二冠:引き角から飛先を切りに行って角と歩を手持ちにしてよい。神様相手でも勝てる。角交換拒否でも、歩を手持ちにして下手相当指しやすい。右四間飛車の急戦はやらない。玉頭位取りは有力。

森内名人:居飛車で玉頭位取り。または早めに角交換をして持久戦。右四間飛車の急戦は上達のための定跡で、下手は相当勝ちにくい。

谷川九段:石田流、あるいは四間飛車で▲6五歩~▲6六銀として下手必勝。右四間飛車は先に駒損するところがどうもあまりよくない。上手を持てば、振飛車で来られるのが嫌。

渡辺竜王:右四間飛車でがんがん攻める。上手は薄いので下手必勝。上手を持てば、上手一手損角換わりにして、飛車抜きの腰掛銀にして上手から攻める。

藤井九段:右四間飛車はやらない。角道を開けない引き角棒銀などはどうか。振飛車は勝ちに行くには面倒くさい。平手でも居飛車が有力なのだから、振る必要は感じない。

とそれぞれ答えていました。右四間はやはり指しこなすのが難しい、というのは周知の事実のようです。また飛車落ちと角落ちの違いについて、羽生二冠は「角落ちならともかく、飛車落ちで奨励会員に勝つ展開は想像できない。飛車落ちは奨励会5,6級が相手なら勝つかも知れないが、有段者には話にならない。それほど違う。角落ちは、飛車の振る位置、金銀の配置、桂跳ねの時期などそれなりに工夫のしがいがある。飛車落ちは同じ形にしてただ待っているしかない。技術の違いを出しようがない」と語っていました。

とりあえず激指相手に飛車落ちで安定して勝ち越せるようになったら、いろいろな戦法を試してみたいように思います。角落ちに勝てるようになるまでには、まだまだ相当時間がかかりそうです。
02:30  |  駒落ちメモ  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■おはようさん・・・

これこれはw
またまたGOODな考察してますなぁ。
まぁなかなか面白かっしためになったけど、長いよw(*´-`*)ノ
「ほ~」と思ってる人を増やしたいので今から2chに貼ってくるだw

以下ブラメモw

>>将棋の駒はすべて前に進むように出来ている
>>どんな場合でも上からの攻めを織り交ぜる

>>上手の玉側には位を取らせないような指し方が勝ちやすい

>>羽生二冠:下手右四間はやらない
>>渡辺竜王:右四間飛車でがんがん攻める

特に羽生さんの飛車落ち角落ちの考察参考になりました。(世界持ってるけどw)
同じように認識できるくらいに駒落ちも指さないとねぇ~ヽ(´ー`)ノ

ぶらぶら |  2008.05.17(土) 07:36 |  URL |  【コメント編集】

■記事の長さなら

記事の長さなら、ブラさんには勝てないですw

四段氏との飛車落ち拝見しましたよ~お見事でした。
そして手合い違いかも、駒落ちは卒業だね、
などのコメを読んで、すごいなあと思いました。

私はまだまだ技術的なレベルが未熟なようなので、
駒落ち卒業まで長い時間がかかりそうです。
特にまだまじめに対局はしてないですが、
角落ちには相当に苦戦しそうな感じがありますね。

2chに張っては、だー目ですよ(*´-`*)ノ
adinat |  2008.05.17(土) 10:51 |  URL |  【コメント編集】

棋力は差がありますが私も同感です。飛車落ち・飛香落ちに居飛車だと、飛車をさばいている間に激指君がスーパーサイヤ人化して、角筋と手に入れた駒を活かして激しく攻めてくるので、そのまま負けてしまいます。かといって振り飛車でも縦の攻めができないので勝てないんですけどね^^; 相振りと縦の攻めが最重要課題です。これがうまくなれば、もう少しレベルアップする気がします。

美濃と銀冠の差に関しても同感です。平美濃だと歩の手筋を駆使して縦から崩されてしまうのに対し、銀冠は手厚いですよね。高美濃と比べても、銀が一枚上部を守っているのが大きく、また端攻めを相当緩和してくれる感じです。上手は、下手の攻めを待って歩銀桂香を手持ちにしないとなかなか攻められない感じですよね。ただ、2六と4六はそれぞれ一枚の駒で守っているので、そこをうまく突かれるとまずいように思います。端角が唯一厄介です。

飛車落ち右四間は何が定跡かと思います。棋力が同じなら勝てるでしょうが、二段三段差では勝ち切れないですよね。ギリギリの攻めをつないでいく感じだし、駒損する攻めだし、筋が良すぎます。
SR |  2008.05.18(日) 12:51 |  URL |  【コメント編集】

美濃を上から潰そう作戦なんですが、上手が高美濃に組んできたりすると、なかなかやっかいです。学習効果なのか、うまく行かないことも増えてきました。

右四間定跡は、東大定跡道場で何度か試したことがあり、東大相手なら何とか勝ちきれました。終盤の一手勝ち争いのような感じになることが多くて、なかなかスリルがありますが、激指相手に勝ちきれる自信は全然ないです。振飛車で勝ちきれるようになったら、試してみたいな、とは思っています。
adinat |  2008.05.19(月) 22:10 |  URL |  【コメント編集】

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