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2009.05.05 (Tue)

将棋ソフト戦国時代の幕開け

第19回世界コンピュータ将棋選手権はGPS将棋が優勝(6勝1敗)しました。GPS将棋とは、東京大学大学院総合文化研究科の教員・学生が開催しているゲームプログラミングセミナー(GPS)で作られているソフトのようです。オープンソースだけど、windows用ではないらしい。また、余裕が出来たらソース眺めて勉強してみようと思います。2位は大槻将棋(6勝1敗)。大槻知史さんが開発しているソフト。3位は文殊(5勝2敗)。合議アルゴリズムというものを用いて作られているらしい。電気通信大学情報工学科の伊藤研究室で作っているようだ。この合議というもの、なかなか面白いアイデアで、名前の由来は「三人寄れば文殊の知恵」の「文殊」から。何人かで、次の一手の候補を挙げれば、一人では思いつかない手が出てくるらしい、それをソフトに応用してみよう、とのアイデアのようだ。

今回は、昨年度の最強ソフトと思われる棚瀬将棋が欠場。前回大会に優勝し、清水上さんに2連勝した激指、07年、渡辺竜王と熱戦を演じたボナンザの2強かと思っていたものの、何とボナンザは5位(3勝4敗)、激指は6位(2勝5敗)と惨敗でした。いよいよ将棋ソフトは戦国時代に突入という感じです。どのソフトも24ではR2800以上はありそうなので、恐ろしい時代になったものだと思います。

追記では、慢遇将棋をちょっとなじってみることにします。興味のある方だけ、どうぞ。

【More・・・】

開幕前に少しニュースで話題になった、稲垣耕作・京大大学院准教授が作られた漫遇将棋、これがまたとにかく笑えるほどひどい出来だった。以下、4/7の産経新聞の記事を引用。

 京都大学大学院情報学研究科の稲垣耕作准教授が開発中の将棋ソフト「漫遇将棋」がほぼ完成し、5月3~5日に東京で開催される第19回世界コンピュータ将棋選手権に初出場する。長年にわたる人工知能研究の成果を生かし、従来型のソフトより人の脳の働きに近いのが特徴。状況判断力が高く奇策にも強いといい、稲垣准教授は「将来の目標は打倒・羽生善治4冠。改良を加え、ハブキラーの『将棋マングース』として、いつか勝利を収めたい」と意欲を燃やしている。

 国内の将棋ソフトの開発が始まったのは昭和40年代末。しだいに性能も向上しし、最近ではハンディ付きの対局でプロに勝利することもあった。しかし、平成19年3月、プロ棋士とコンピューターとの初の平手対局として注目された渡辺明竜王対将棋ソフト「ボナンザ」戦では、熱戦の末に渡辺竜王が勝利。その10年前にスーパーコンピューターが世界チャンピオンを負かしたチェス界とは対照的に、将棋界での「人間越え」はおあずけとなっている。

 稲垣准教授は平成17年から将棋ソフトの研究を進め、従来型ソフトの弱点だった状況判断力の向上に力を注いできた。

 従来型は、コンピューター得意の記憶力を生かし、数万にもおよぶ膨大な棋譜をデータベースとして記憶したり学習し、超高速計算で最善手を選び出す方式が一般的。しかし、序盤の手を選ぶのが苦手なため、データベースを利用して棋士の定跡を真似るしかなかった。そのため奇策で攻められるとうまく対応できないケースが多く、課題となっていた。

 しかし「漫遇将棋」では、神経細胞同士が情報を交信する、人間の大脳の働きに近い「思考プログラム」を利用。プログラムの大きさは従来の10倍以上になったが、コンピューターに将棋の基本ルールを覚えさせるだけで、人間の直観に近い判断を行うことができるという。

 このため従来型で不可欠だった膨大なデータの記憶が必要なく、しかも超高速のスーパーコンピューターを利用した場合、従来型よりも柔軟な“思考”が可能。「複雑系進化という考え方を導入したので、バージョンアップすれば早くプロ棋士に勝てる可能性がある」(稲垣准教授)という。

 基本機能はほぼ完成したが「まだ赤ん坊段階。これから高度な作戦を立てる能力を持てるように研究を続けたい」と稲垣准教授。現在の漫遇将棋はパソコン用ソフトだが、来年にはスーパーコンピューター用に書き換え、「将棋マングース」と改称するという。

 稲垣准教授は「マングースの名の通り、ハブキラーにしたい。ここ数年のうちにプロ棋士に勝つ能力を持たせ、いつか羽生善治4冠に勝つことができたら」と話している。


と豪語していたこのソフト、大会の1次予選でなんと全敗。いったいどんな内容なのかと思って棋譜を見てみたのだが、これがものすごい爆笑級のギャグ将棋なのです。バグだったのか??というわけで、記念にここにも張ってみます。



私は京大贔屓の人間なので、東大をはじめ、さまざまな大学発のプログラムが活躍する中、このような恥ずかしい結果になってしまった慢遇将棋が悲しくて仕方ありません。ひとつ気になるのは、この先生、将棋指したことあるんかいな、ということです。これでは、私が六枚落としても負けない感じです。スパコン用にソース書き直す前に、まず将棋の勉強をしたほうが良さそうですね。趣味で開発をやっての参加なら何も言わないけれど、大学の先生が新聞の取材まで受けてこの有様はさすがに解せないです。あと、illegal move(ルール違反)で将棋が終了しているのも、何というか情けない話です。奮起は期待しないですが、将棋を知っている人と、将棋プログラムの経験者をチームに加えて再出発するなどしたほうがよいのかも知れないですね。とりあえず、大学名の冠をつけての今回の結果は大いに反省してもらいたいです。

追記。「まだ赤ん坊」段階ということは理解しておられるようなので、結果はもしかしたら予測していたのかも知れません。が、それなら今年の選手権は見送るのが賢明な判断だったと思います。アルゴリズムの大枠はこのままで、これが急激に強くなるのであれば、それはそれで興味のあるところではあります。と、さりげなくフォローを入れて、今日の記事を締めることにします(笑)。
18:00  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

王手放置もさることながら
3枚目の角が飛び出たことには度肝を抜かれました。

合議性は来年度がどうなるか注目ですねー
元がオリジナルでなくてもいいのかどうか
文殊はbonaがベースらしいです

文殊の終盤のよせに勝又さんが感心(こりゃつよいわー)していたのが
印象的でした。

激指ユーザーとしては来年度は激指にがんばってもらいたいところです

いっこー |  2009.05.10(日) 04:56 |  URL |  【コメント編集】

激指はこれからは少し苦戦するかもですね。いわゆるボナンザ世代が登場してきましたので。文殊はボナベースですが、合議自体はボナでなくてももちろん可能です、というかむしろその方が望ましいかも。ボナンザがソース公開しているからですね。

慢遇は投了もプログラムしてなかったそうで・・・詰みの局面になったら、非合法手優先ww
味夏 |  2009.05.11(月) 22:58 |  URL |  【コメント編集】

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