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2008.06.11 (Wed)

飛香落ち▲1七桂戦法のススメ

最近の私の重大テーマのひとつ、飛香落ち下手なのですが、ようやく激指@五段相手に二度目の3連勝を果たした。前回はオール振飛車だったが、今回はすべて居飛車系統の将棋で、しかも3局とも圧勝。この結果を受けて、振飛車は優秀ではあるが、下手が勝ちきるまでは大変であるという結論に至った。そもそも振飛車にすると、飛香落ちと飛車落ちの差がなくなってしまうというデメリットも大きく、飛香落ちの端という弱点をきちっと咎めるような指し方のほうが、はるかに勝ちやすい感じもする。というわけで、今日は少し気合を入れて、▲1七桂戦法の定跡を調べてみた。ほとんどは自分用の備忘録ではあるが、飛香落ちを嗜まれている方の参考にもなれば幸いです。以下、超長文注意!

【More・・・】

飛香落ちの下手の代表的な定跡として、腰掛銀(右四間飛車)戦法、▲1七桂戦法、居飛車引き角戦法というのがあるようです。右四間と引き角は飛車落ちの定跡にもなっているので、当然有効ですが、この▲1七桂戦法というのは飛香落ちの専門定跡。当然ながら平手に応用できる代物ではなく、かなり特殊な戦法だと思います。ですが、使ってみての感想は、ものすごく使える。スゴイ!!

使用上の注意は次のただ1点。▲1七桂が捌けないとひどい目にあうので、玉の守りは最小限に、1にも2にも桂の捌きを考えるです。

§1 ノーマルバージョン。

hikyo17kei01-----初手からの指し手-----
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲1六歩
△3二金 ▲1五歩 △4二銀 ▲1八飛
△4三銀 ▲1四歩 △同 歩 ▲同 飛
△1三歩 ▲1八飛 △5四歩 ▲3八銀
△6二玉 ▲6八金 △7二玉 ▲2六歩
△6二銀 ▲1七桂 (第1図)

上手の△3二金と△4二銀は手順前後のことが多い。△3二銀~△2四歩~△2三銀だと▲1七桂戦法はたぶん使えない。その場合は棒銀でいく。

hikyo17kei02-----第1図以下の指し手①-----
△5三銀 ▲1二歩 △2四歩a▲2五歩
△同 歩b▲同 桂 △2三金 ▲2四歩
△同 金 ▲1一歩成△同 角 ▲1三桂不成
△1五歩 ▲2一桂成△3三角 ▲2八飛
△2五歩 ▲3六桂c△3五金 ▲2四歩 (第2図)

a…△2四歩と突いてこなければ、▲2五桂~▲1一歩成以下、上手つぶれ。b…△2三金は▲2四歩△同金▲2八飛。c…▲4五桂もあるが、本譜のほうが厳しい。

hikyo17kei03-----第1図以下の指し手②-----
△2四歩 ▲2五歩 △3三角a▲2四歩
△同 角 ▲2八飛 △2三歩 ▲1二歩
△3三角 ▲2五桂 △2二角 ▲1一歩成
△同 角 ▲1三桂成△同 桂 ▲同香成 (第3図)

a…△同歩は▲2四歩△3三角▲2五桂△2四角▲1四歩で潰れ。

hikyo17kei04-----第1図以下の指し手③-----
△4五歩 ▲2五桂 △8八角成▲同 銀
△2二金 ▲7七角a△5五角 ▲同 角
△同 歩 ▲2八飛b△2四歩 ▲1三桂成
△同 桂 ▲3一角 △3二金 ▲8六角成 (第4図)

a…将来の△4四角を消す。b…意味深長な手。


§2 △3二金保留バージョン。

hikyo17kei05-----初手からの指し手-----
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲1六歩
△4二銀 ▲1五歩 △4三銀 ▲1八飛
△6二玉 ▲1四歩 △同 歩 ▲同 飛
△1三歩 ▲1八飛 △7二玉 ▲3八銀
△6二銀 ▲6八金 △5四歩 ▲2六歩
△5三銀 ▲1七桂 △6四銀 ▲2五桂 (第5図)

△6四銀~△5五歩が上手の狙い。△9四歩は受けておく。手抜くのもありかも知れない。▲6九玉と一路寄る定跡もあるが、いきなり仕掛けてよいと思う。

hikyo17kei06-----第5図以下の指し手①-----
△5五歩 ▲1三桂成△同 角 ▲1二歩
△2四角 ▲1一歩成△3三桂 ▲1二飛成
△5二金左▲2三竜 (第6図)

定跡道場に載っていた変化。▲1二歩と垂らして桂損しない手も有力か。いきなり桂損をする変化とすれば、これが一番うまく行くパターンだと思う。

hikyo17kei07-----第5図以下の指し手②-----
△5二金左▲1三桂成△同 角 ▲1二歩
△2四角 ▲1一歩成△3三桂 ▲1二飛成
△4五桂 (第7図)

これも定跡道場に載っていた桂損攻撃の変化。下手には嫌味が残ると書かれている。ならば、▲1二歩と垂らす方が勝るのではと思う。

hikyo17kei08-----第5図以下の指し手③-----
△3二金 ▲1三桂成△同 角 ▲1二歩
△2四角 ▲1一歩成△3三桂 ▲1二飛成
△4五桂 (第8図)

おなじく定跡道場に載っていた桂損攻撃の変化。やはり桂成の前に、▲1二歩と垂らす方がよいと思う。

まとめ。▲1二歩と垂らさずに、いきなり▲1三桂成の変化もまずまず有力だが、やるなら△2四歩と催促されてからの方がよい。慌てず垂らす方がベターか。▲2五桂の前に▲1二歩と垂らすのも有力。△2四歩なら▲2五歩からすぐに攻める。この場合は、すぐに飛車が成れないこともあるが、そうとうに有力な攻め筋。

§3 制限事項。

上手が▲1七桂戦法を避ける作戦として、3手目△3二金と角交換を避けない指し方がある。有名なのは金開き(お神酒指し)作戦。こうなったら諦めて角交換をして片矢倉に組むのがいい感じ。本文中にも書いた、△3二銀~△2四歩~△2三銀と銀冠で受けてくる将棋にも桂跳ねは危険。この場合は、▲3六銀型の棒銀が有効か。他に3手目△4四角とするトンボ刺しと呼ばれる上手の奇襲もある。奇襲にのらずに、▲4八銀から普通の角交換型に持ち込むのはひとつの手。3手目△3三桂~△2四歩として銀冠にする作戦もある。この場合も、▲3六銀~場合によっては▲1七桂と跳ねて、2五で戦いを起こすとよいと思う。

§4 私の実戦譜。

激指@五段との実戦譜を2局載せます。精選というわけではなく、2局やって2局ともうまくいきました。かなり有効な作戦だと思います。



20080607:
19手目まで定跡。20手目は▲6九玉と玉を少し固めるのが本筋のようだが、私は居玉で仕掛ける順のほうが指しやすいように感じている。▲2六歩~▲1七桂がこの戦法の眼目。25手目の上手の△2四歩はおそらく疑問手。桂を成り捨てて、▲1二歩で飛の成り込みが確定的に。上手がもう少し工夫をするなら、定跡通り、△5四歩~△5三銀~△6四銀と銀を繰り出す手のほうが下手としては怖い。激指は美濃が好きで、8筋まで深く囲おうとすることが多いが、こうなっては上手からの攻めが皆無で、下手の必勝形だと思う。

20080609:
これも定跡とは若干手順が違うが、よく生じる形。ただ人間の上手で美濃にまで囲ってくる人は少ないと思うので、その場合は、上手の右銀がもう少し進出してきていると思う。この形では、26手目に▲1二歩と垂らして、▲1一歩成~▲1三桂不成と桂交換しつつ竜を作る。47手目、△1五歩▲2五竜△1二金は▲3四竜で下手勝ち。87手目から上手の最後のささやかな抵抗だったが、超激辛流で完封勝ち。100手目辺りで将棋は終わっています。最後は少し格好悪い寄せではあるが、こうなれば羽生さん相手でも勝てる。
22:30  |  駒落ちメモ  |  TB(1)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■ふふふ。。。

実は今夜、「友遊クラブ」で飛車香落ち指す予定なんよ。
一連の講座、役に立ったしできれば「17桂戦法」ぶつけてみたいのぉ~。
さっき激指3段に勝ったどぉ~・・・(20分+1分)
でもフラ盤にupでけんようだにゃ・・・。記念に棋譜貼るねww
(荒らしでねーどwewe)

先手: ぽけ
後手: 激指3段
手合割:飛香落ち

△3四歩▲7六歩△4四歩▲1六歩△4二銀▲1五歩△4三銀▲1八飛△3二金
▲1四歩△同 歩▲同 飛△1三歩▲1八飛△5四歩▲3八銀△6二玉▲6八金
△7二玉▲2六歩△8二玉▲1七桂△7二銀▲1二歩△2四歩▲2五歩△同 歩
▲同 桂△3五歩▲1一歩成△同 角▲1三桂不成△同 桂▲同飛成△3三角
▲2四歩△2二歩▲1一龍△2四角▲1二香成△3三角▲2五桂△5一角
▲2二成香△4二金▲3一龍△2四歩▲1三桂成△1八歩▲2三成桂△5五歩
▲3二成香△5二金寄▲3三成香△5四銀▲3二成桂△6二角▲4二成香
△5三角▲5二成香△3一角▲6一成香△同 銀▲3一成桂△8四香▲5一金
△7二銀▲5二金△8七香不成▲6二金△7四歩▲7一金打△6一銀▲同金寄
△7三玉▲7二角△8八香成▲同 銀△8二飛▲7五歩△7六桂▲7四歩
△6四玉▲6三金△同 銀▲6六香△6五歩▲同 香△5三玉▲6三角成
△4三玉▲2三銀△1六角▲1七歩△2五角▲2六歩△3三玉▲2五歩△2三玉
▲2四歩△同 玉▲2五歩△同 玉▲4三角△3四銀▲2六歩△2四玉▲2五銀
△同 銀▲同角成△1三玉▲5四馬△2三銀▲6二香成△2四歩▲3五馬
△3四金▲同 馬△6八桂成▲同 玉△3四銀▲4四馬△8六角▲7七桂
△2三金▲3二銀△3三歩▲2三銀成△同 銀▲2一成桂△3二銀打▲2二金
△1四玉▲1六歩△2一銀▲2三金△7七角成▲同 銀
-------------------------
generated by 激指定跡道場
ぽけ |  2008.06.13(金) 18:41 |  URL |  【コメント編集】

■アップグレードしませう

フラ盤のver0.4にはバグがあって、飛香落ちは再生できません。
ver0.41では改善されているので、本家のHPから最新版をDL
して再アップすれば再生できると思います。

棋譜並べてみました。激指のくそ粘りには笑いましたが、快勝ですね。
この▲6八金型って結構面白いですよね。はじめてみたときは
不思議な構えだと思いましたが、6八金と3八銀の2手である程度は
戦えるんですよね。そして飛車を切っても打ち場所がないというのも
魅力。いざとなれば、6九玉~7八玉で普通の囲いにもなりますし、
結構気に入っています。唯一7六桂の筋だけが気になりますけどね。
adinat |  2008.06.13(金) 19:58 |  URL |  【コメント編集】

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激指対戦記 ~飛香落ち編~ その1

前々からアップしようと思ってたのですが、 今回は激指し君との飛香落ち戦を紹介します。 ※【設定】手合い…飛香落ち、時間…無制限、棋風…激指、強さ…五段++++
2008/06/22(日) 19:33:04 | 1人で行う感想戦

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