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2008.06.27 (Fri)

飛車落ち居飛車引き角戦法のススメ

前回の飛香落ち▲1七桂戦法に続き、好評の(?)連載2回目です。今回は飛車落ちの定跡を紹介します。飛車落ち下手の代表的な戦法は、悪名高き右四間飛車戦法と居飛車引き角戦法が有名です。いろいろ駒落ち本を読むにつけ、右四間は相当に勉強を積めば、ものすごく素晴らしい定跡である、ということもだんだん分かっては来たのですが、やはり難しいことは否めない。そこで、今回は居飛車引き角戦法を紹介します。題して、飛車落ちには角交換を狙え!そして角を捨てて飛車を成り込め!です。これは自分用の備忘録ではありますが、飛車落ちを嗜まれている方の参考にもなれば幸いです。以下、超長文注意!

【More・・・】

この戦法は、飛香落ち▲1七桂戦法とコンセプトはわりとよく似ていて、1~2筋を攻めて飛車先を突破してしまおうという狙いです。単純ですが、なかなかの威力をほこります。ただ、上手側もそう何度も同じやられ方をするのは嫌でしょうから、変化はそれなりに多いように思います。細かいことは制限事項のところにまとめておきますので、ここでは代表的な狙い筋に絞って書くことにします。

§1 角交換型。

角交換になった場合は、片矢倉がいいようです。実際この囲いはかなり角打ちに強いなと実感しています。オススメ。あとは角を敵陣に打ち込んで、金か銀と刺し違えることも辞さずで行けば、飛先突破できて下手大抵指しやすくなると思います。

hikikaku01-----初手からの指し手A-----
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2六歩
△3二金 ▲2五歩 △3三角 ▲4八銀
△4二銀 ▲5六歩 △4三銀 ▲7八銀
△6二玉 ▲7九角 △7二玉 ▲2四歩
△同 歩 ▲同 角 △同 角 ▲同 飛
△2三歩 ▲2八飛 △6二銀 ▲7七銀
△5二金 ▲6八玉 △5四歩 ▲7八玉
△5三銀 ▲5八金右△9四歩 ▲9六歩
△6四歩 ▲6六歩 △7四歩 ▲1六歩
△1四歩 ▲6七金 (第1図)


hikikaku02-----第1図以下の指し手①-----
△6三金 ▲6八金上△3三桂 ▲1五歩
△同 歩 ▲2一角 △4二銀a▲1二歩b
△2二金 ▲1一歩成△2一金 ▲同 と (第2図)

a…△1四香と逃げれば、▲1二角成か、▲2四歩とする。△1三香▲1二角成△3一角も▲2三馬で下手よし。角を打たせれば、たぶん必勝と思う。b…これが狙い。▲2一角のところ手順前後して▲1二歩△同香▲2一角は△1四香~△2四角と受けられ、歩切れで後続なし。

hikikaku03-----第1図以下の指し手②-----
△6三金 ▲6八金上△7三桂a▲4一角b
△3三角 ▲7五歩 △同 歩 ▲7四歩
△8五桂 ▲8六銀 △8四歩 ▲7五銀
△4五歩 ▲8六歩 (第3図)

a…この桂を跳ねずに、△8四歩は▲2四歩△同歩▲5一角。b…受けなければ、▲2二歩△同金▲2三角成、▲3二角成△同銀▲2二歩などが狙い。

hikikaku04-----第1図以下の指し手③-----
△3三桂 ▲6八金上△4五歩 ▲5七銀
△8四歩 ▲4六歩 △同 歩 ▲同 銀
△4五歩 ▲5七銀 △3五歩 ▲1五歩
△同 歩 ▲1三歩 △同 香a▲1四歩
△同 香 ▲4七角b(第4図)

a…二歩あるので、△2四角には▲2五歩△1三角▲1五香~▲1二歩。b…香を取ってから▲2七香などで飛先突破はほぼ確実。


§2 角交換拒否型。

上手に角交換を拒否されると、少し難しいです。以下は一例。

hikikaku05-----初手からの指し手B-----
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2六歩
△3二金 ▲2五歩 △3三角 ▲4八銀
△4二銀 ▲5六歩 △4三銀 ▲7八銀
△6二玉 ▲7九角 △2二角 ▲7七銀
△7二玉 ▲6八玉 △6二銀 ▲7八玉
△5四歩 ▲5八金右△5三銀 ▲6六歩
△5二金 ▲6七金 △6四歩 ▲3六歩
△9四歩 ▲9六歩 △1四歩 ▲1六歩
△7四歩 (第5図)


hikikaku06-----第5図以下の指し手-----
▲2四歩 △同 歩 ▲同 角 △2三歩
▲7九角 △8四歩 ▲3七銀 △6三金
▲2四歩a△同 歩 ▲同 角 △6二玉
▲7九角 △2三歩 ▲3五歩 △同 歩
▲同 角 △7三桂 ▲3六銀b(第6図)

a…細かい嫌がらせ。金が上がったらこれで△6二玉を強要。b…△9五歩▲同歩△9七歩の端攻めには、▲8六歩で受かる。だいたい優勢らしい。この後は適当に頑張ってください。


§3 ▲4五歩早仕掛け。

厳密には、引き角戦法とは言わないが、趣旨は似ている。飛車落ちの最強定跡、右四間飛車の出だしから、いきなり▲4五歩と仕掛けて角交換をする。いくつかの定跡書には、本筋とはいえない、というような書かれ方をしているが、右四間の難解定跡に比べれば、下手にとって指しやすい戦法ではあると思う。

hikikaku07-----初手からの指し手C-----
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4六歩
△3二金 ▲4八銀 △4二銀 ▲4七銀
△4三銀 ▲5六銀 △5四歩a▲4五歩
△同 歩 ▲2二角成△同 金 ▲4五銀
△4四歩 ▲5六銀 △3二金b(第7図)

a…いきなり△3三桂は▲5五銀なので、△5四歩はほぼ絶対。b…金を寄らない場合は、▲3一角から馬を作って持久戦。6筋に位を張るのがよい。

hikikaku08-----第7図以下の指し手-----
▲2六歩 △3三桂 ▲2五歩 △6二玉
▲6八玉 △7二玉 ▲7八玉 △6二銀
▲4六歩a△9四歩 ▲9六歩 △5三銀
▲3六歩 △5二金 ▲5八金右△6四歩
▲6八銀 △7四歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2八飛 △8四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲6六歩 △6三金b(第8図)

a…位取り拒否のお勧めの手。b…以下▲1五歩△同 歩▲2一角が狙い。



§4 制限事項。

上手の変化としては、3手目△3二金、△4二玉、△5四歩というのに遭遇したことがある。△3二金や△4二玉は左に玉を囲う傾向が強い。角交換型の向飛車にするのが、ひとつ面白い作戦かも知れない。▲6六歩からノーマルな振飛車もありだとは思うが、先は長い。△5四歩は馬が作れるが、ちょっと面白くない感じがする。△4四歩の場合も、△4二銀~△4三銀~△5四銀を急いでくることが、稀にある。また二度ほど、△3五歩~△3四銀~△1四歩~△1三桂として、▲2五歩を狙うというとんでもない構想を見せられたことがある。いずれにせよ、飛車を押さえ込まれる展開には注意したい。また、△3三銀から矢倉にして飛先を受けてくる上手の対策もある。そこそこ厄介。

§5 私の実戦譜。

激指@五段との実戦譜を8局載せます。上から6局が角交換型、下の2局が角交換拒否型。負けた将棋も3局入れておきますが、ほとんどすべて作戦勝ちになっています。激指はものすごく8筋がお好き。人間上手なら、△7二玉型の方が圧倒的に多いと思います。ちなみに▲4五歩早仕掛けも試したことがありますが、なぜかあまりいい思い出がないので、略。



20080610:
角交換型。上手は△2二歩型で受けてきたので、香得。あとは成駒で攻める。玉頭攻めもまずまずだった。118手目▲7一角~▲6一竜~▲5二銀と三枚捨てて、▲4四桂と打てば即詰みだった。150手目▲6九銀と打てば勝ちだった。終盤が課題だが、いい将棋ではあった。端歩は受けるべき。

20080612:
角交換型。上手は二枚の矢倉に組んできたので、▲6一角と打ち込んでみた。だいたい△4三銀か△3二金を狙って角を打ち込んでいけば、飛先は突破できるようだ。終盤はかなり追い込まれたが、手勝ち。

20080615:
角交換型。△4五歩▲7七銀△4四角とは逃げなかった。△4五歩型の角交換形に。金に紐がついているときは、先に▲2一角と打って、▲1二歩からの二枚替え。△4五歩型は下手得と思う。快勝譜。

20080616:
角交換型。▲2一角に△1四香と逃げたパターン。馬を作って、それを押し売りしたが、あまりよい狙いではなかった。一応突破はしたが、下手難戦な一局。46手目▲2四歩もやってみたいところだったが、普通に馬を作りに行った。48手目▲1八歩には△2四角という受けがある。歩切れなので、下手の後の攻めが難しいが、本譜よりはましだったかも知れない。ラストは頓死負け。

20080617:
角交換型。▲5七銀の形で仕掛けると、△4五桂~△3三金という受けがあるようだ。角銀交換を強行して飛先突破した。優勢だが、少し先が長い感じもある。完切れに導いての勝ち。もう少し綺麗に勝ちたい。

20080623:
角交換型。上手は飛先を受けなかったので、素直に飛先を切りに行く。そのあと△3三角としたので、手損して再び合わせにいって、角交換の形に。△2二歩は飛車が引かなければ、次に△8八角▲7七角△9九角成!▲同角△2三香という嵌め手狙い。△2二歩型なら▲1五歩~▲1二歩~▲2一角はやっていいと思う。△2三角にはあっさり切って成り込む!92手目は▲7一角と迷った。超快勝譜。

20080611:
角交換型拒否型。少し変な形ではあったが、△4五歩~△4四角として角交換を拒否。上手の△2五桂は疑問。68手目▲同銀と取っていれば、完封勝ちだった。小ミス。124手目▲6六金なら必勝。ここもうっかりの小ミス。悪夢の逆転劇だが、角交換拒否でもまずまず指せそうだ、ということが分かったのは収穫。

20080618:
角交換拒否型。上手は飛先を受けなかった。△4五歩を狙って、右銀の交換になった。この形はわりと角や銀が交換になっても、上手からの厳しい反撃が少ないように思う。上手は交換した駒を自陣に投資してくれたので、大優勢になった。寄せはちょっと情けないけど、必勝形ではあった。まずまずの快勝譜。

§6 参考文献など。

所司和晴『決定版・駒落ち定跡』
佐藤庄平『飛車落ち必勝法』
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